一旦停止 を考える


一旦停止は本当に必要か?
必要が無い交差点でも「一旦停止」を強要する必要があるのであろうか?
停止することと確認をすることとどちらが必要なのかは明瞭である。

見つかると罰金をくらうから停止する。 だがそのために本質、すなわち「確認しなければならない」ということはボケてしまう。
必要もないことを強要することによって遵法意識が薄れてゆくとすれば全く意味がない。

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これは、機内誌で見つけた、日本自動車工業会が出している 安全キャンペーン広告である。 効果のほどは別として、それ自体は悪くないと思う。

下部に記されている
   「前席も後席も、乗ったら全員、シートベルト」 や
   「目立つのも安全。 バイクはいつもライトオンで走ります」 などは評価できると思う。

右下の、交差点での事故原因の円グラフを見てみよう。(戻るボタンで戻ってきてください)

   
安全不確認 37%   徐行違反 10%  一時不停止 26%  と原因を分類している。

一時不停止が原因として挙げられている。 停止しなかったから事故になったのであろうか? 一時停止する意思がなくても、確認をしていれば結果的に停止して事故を起こさなかったはずである。 これは単に 事故を起こした時の違反事項として 一時停止をしなかった ということに過ぎない。

車輪が停止した、しなかった あるいは 自動二輪車で一旦停止して足をついたとかつかなかった と白バイ隊員とやりあっているのを見かけたことがある。 安全を確認したかどうかが問題であるのだ。 つまらないことに気を使わなくて済むようにするべきであろう。

優先側の責任は(よほどのことが無い限り)負わせない、確認の義務がある側の確認不足で、結果として事故になったときには100%の責任を負わせる、そのような成熟した責任感覚を持たせるべきだと思う。

喧嘩両成敗的な  『必ず双方に責任がある』
などという幼稚な発想はそろそろ卒業してもよいのではないだろうか。

完全な見通しがあって、かつその見通しを将来とも遮るものが作られるとは思えないような交差点でも一旦停止させる必要がどこにあるのか。 単に法を守るかどうかの踏絵のようなものである。 法を守る気持ちを駄目にしてゆくだけのことである。

交差点では優先権を明瞭にして、優先権を侵さない限り停止をする必要がないようにするべきであろう。 一旦停止を義務付けるのは、よほど確認が困難な状況にある交差点だけでよいであろう。

ヨーロッパの交通法規のページで 優先権についてご覧ください。
優先権が明瞭で、理解し易く、無駄な一旦停止などはないことが判っていただけると思う。

日本自動車工業会も お役所が出してくるこのような統計に何ら疑問も抱かずに掲載するあたり、本気で事故を減らそうと考えてはいないのではないかと勘ぐってしまうのである。

踏絵としての一旦停止


19.Juli.2003撮影
 全体を見渡せるように、一旦停止の標識は読み取れないが、この画像を使用する。
つくば市で採集した画像である。 三叉路交差点である。
前方の乗用車の左、円の中には一旦停止の標識がある。 こちらから直進する車は一旦停止の標識に直面する。 右から来て右折する車を優先するようになっているのだ。
この交差点は、全ての車、横断者が充分に手前から確認できる。 視界をさえぎる建造物ができる心配があるとは思えない。 それでも 『一旦停止せよ』 ということである。

 安全を確保するための『一旦停止』 ではない。 なぜなら一旦停止しなくても安全は確保できるのだから。 根拠のない規制は遵法精神を腐らせるだけである。
これは『法を守るか守らないか』 を試す踏絵に過ぎない。
優先権を行使させよ の標識(日本では単に徐行標識と称する)を徹底させる必要があると考える。

 さらに、このような交差点にはロータリー内優先 方式を取り入れるべきであろう。
この方式はヨーロッパで非常に多く使われ、無信号でスムースな交通を実現している。 停止することが少ないので、加速時の排気ガスを低減する効果もあるそうだ。

これもまた、
対向してくる交通は確かに左側の工場が陰になっているので一時停止も必要であろう。
こちらからの交通には稲穂の上を左右ともに数百メートルが見渡せるのである。
法律だから ・ ・ 止まらなければいけない、ということは、法学的には正しい。 しかし、その適用には必然性が求められるべきであろう。 悪法はまっとうな法までも守る意欲を失わせることになる。
小さなロータリー交差点にすれば、この交通量の少ない二つの道路では、ほとんどの車両は停止することなく通過することができるのだが。


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13Aug.02 Angefangen