ヨーロッパの交通法規

 6年半に及ぶドイツでの生活で知ったヨーロッパの交通法規、日本とかなり異なる点がある。 容易に国際免許を持ってレンタカーを利用できる現代、ぜひ知ってから出かけていただきたい。
われわれがヨーロッパの法規から学べることも多い。

私が知る範囲、手元にある資料の範囲になるが参考にしていただきたい。
ドイツが中心になることもお許し下さい。 免許試験の教科書が見つからない・・・

ドイツ以外のヨーロッパ諸国の交通規則抜粋 ドイツの規則を読んでからお進みください。

まずドイツの規則概観

  • 日本とは比較にならないほど、運転手自らの適切な判断が要求されている。
    高速道路が雪や霧で閉鎖になったことは経験したことがない。アウトバーンで"この区間除雪なし"と標識に書いてある路線がある、ずるずる滑りながらもみな走行している。速度の規制もなにも無いが、それぞれの技量と周辺の状況によって自己の判断で走るのである。
  • 優先権規定をよく理解すること(運転免許試験で必ず複数問題が出るほど重要視されている)
    優先道路を走っているとき以外は常に 右方優先(自転車、馬車、馬も含めて車種は無関係、道路の幅員は無関係)
  • 市街地の法定速度 50Km/h 住宅地などの指定地域は30Km/hゾーンがある
    市街地以外の一般道路の法定速度 100Km/h アウトバーンの制限速度はなし
    速度制限はあくまでも指針であり、状況に応じて減速することが求められている
    アウトバーンの推奨速度は130Km/h
  • バス停留所での側方通過(2001年からの新規則)
    バス停留所でバスハザードランプを点滅しながら停車している場合、そのバスの側方を通過する車は歩行速度で通過しなければならない。 バスが道路の右で停車しているか、あるいは左側で停車しているかに関係無く。
     停留所でハザードランプを点滅させていないバスの側方は注意をして通過することができる。
  • 車幅灯での運行(信号待ちも運行中)はすべて禁止。 車幅灯は停車中であることを示す
  • 降雪中の点灯は義務、 雨天での点灯は義務化されていないが、点灯するのが一般的
  • 右側通行、左ハンドル
    追越し、追い抜きともに 左側(道路の中央より)から、 路肩側から前車の前方に出る違反(日本ではほとんど忘れられている)ことには非常に厳しい。また非常に恥ずかしいこと。
  • キープライトは非常によく守られている。 左側(すなわち中央より)車線を連続して走ることはその行為
    自体が違反であるだけでなく、他車に追越し違反を強いることになるので厳しく罰せられる。
  • 踏切りでの列車通過待ち、長い信号待ち、渋滞中にはエンジンを切ること。25年前にすでに常識で
    あった。 暖機運転は非常識。
  • 踏切りで一旦停止はしない。 普通に通過する。 全て遮断機があると思って良い。 ごくまれに見通し
    の良いところで、遮断機がないことがある。
  • 警笛を鳴らすのはよほど危険が感じられる時。 信号が変わって前車が出ない時には降りて窓をた
    たきにゆくほど警笛を鳴らすことをきらう。 むやみに警笛を鳴らすのはもっとも下品な行為。
  • いわゆるパッシングは良く使う。 パッシングは注意を向けさせるのが目的。 怒りや、感謝を表すのに
    使ってはいけない。
  • シートベルトは前後座席とも義務。車を動かす前に装着を義務付けられている。 医者の診断書があ
    れば、除外される。
  • 子供(年齢範囲は忘れた)を前部座席に乗せるのは違反
    ましてや、子供を抱いて運転するなどは言語道断
  • ドアロックはしないこと シートベルトを装着していれば車外に放り出される危険は無くなる、したがって
    外部からの救出が迅速にできるようドアを内部からロックすることはしない(法律ではないが常識)
  • 運転席にテレビを付けるのは禁止 GPSに関しては議論されていたのは知っている、結果は判明次第
    Upいたします
  • 検問でなくても、駐車中の車のタイヤ溝が3mm以下に磨耗しているなど違反を見つけると
    切符を切ってゆく。 反則金はその場で警官に払うこともできる。
  警戒標識
140:牛に注意ではない「家畜に注意」
142:鹿に注意ではない「野生動物に注意」
157-162:予告標識 踏切り手前に表示されている。
     それぞれ240m,160m,80m 手前に表示。
優先権 標識に注意
205:優先権を行使させよ(優先道路につながる交差点などにある、一旦停止は不要)
208:対向車優先(道路が狭くなっているところなどにある)
220:一方通行(自転車も厳しく規制)
222:指定側通行(交差点などに非常に多く表示されている)
224:バス停留所
250:全車種通行禁止(自転車も含む)
275:最低速度制限
276:全車種複数轍(わだち)の車両を追い越し禁止(側車なしの自動2輪を追越すのは可)
277:2.8t積以上の貨物自動車は追越し禁止
278:速度制限60km/h解除
280〜281:追越し禁止解除
282:すべての規制解除
290: この表示より先地域駐車禁止
301:優先権を行使せよ
306:優先道路標識
     優先道路では駐車禁止、Uターン禁止、夜間停車する場合には車幅灯点灯が義務
307:優先道路終了      これら3つは日本にはないが非常に大切
     優先道路終了と同時に右方優先になるので注意(車種、道路の幅に関係無く)
308:対向車よりこちらが優先
310:ここより市街地(法定速度が50Km/hになる)
311:市街地終了(法定速度が100Km/hになる)
315:歩道にかかって駐車可
330:高速道路
331:自動車専用道路
357:この先行き止まり
380:推奨速度
388:路側脆弱
392:国境
393:これよりドイツ(国境を越えたところに表示) 市街地法定速度50Km/h 一般道路法定速度100Km/h
   高速道路推奨速度130Km/h を示している。
401:連邦道路番号(日本の国道に相当)
405:アウトバーン番号
410:ヨーロッパ道路番号
415-453:案内標識、黄色地に黒は一般道路での案内(地名は必ず市名など) 市内の地名は白地で表示。
      青地に白はアウトバーンでの案内表示 アウトバーンの出口案内は必ずその次の出口の名称ととも
      に表示されている(449)
450:アウトバーンの分岐(ないし出口)手前300mの表示、この後200m、100mの表示が続いてから分岐する
454-466:迂回表示 工事中などでの迂回路、この表示にしたがって行くと元に戻れる(信頼性は大)
460:アウトバーンにはこの迂回指示の標識があらかじめ設けてある。 事故などの場合交通ニュースで
   "U22にしたがって迂回"などと指示がでるので、これに従うと迂回した後再び本線に戻れる。
道路表示について
 連続した道路区分線は越えてはならない したがってUターンは禁止、右折も禁止となる
 破断した道路区分線は越えてよい
 黄色の道路表示は工事中などの臨時の道路表示、黄色の表示は白の表示に優先する
ドイツ以外のヨーロッパ諸国の交通標識の一部
4, 5: ロータリー ロータリー内の車が常に優先
6:  イギリス 2車線終了
7:  イギリス 2車線道路と交差
8:  スイス、デンマーク、フィンランド、ルクセンブルグ、ノルウェー、ポーランド、ルーマニア、スウェーデン
   路面電車が交差
13: ポーランド 有料道路
19: ブルガリア 緑信号で左折可
20: ロータリー
22: イギリス 最高速度マイル表示
32: 駐車禁止、Iは奇数日、IIは偶数日(この標識は偶数日には右側が駐車禁止)
33: オランダ 左側駐車禁止
34: オランダ 右側駐車禁止
35: 右側は偶数日、左側は奇数日に駐車禁止
36: 奇数日駐車禁止
37: 偶数日駐車禁止
38: デンマーク(但し書きが付く)、ギリシャ、トルコ 駐停車禁止
39: ベルギー 右側は偶数日、左側は奇数日に駐停車禁止
40: ブルガリア 右側は偶数日、左側は奇数日に停車禁止
41: フランス 追越禁止終了
42: フランス 一番右を走れ
43: ベルギー ブルーゾーン(街中)駐車票設置義務(到着時間を表示するもの)
44: ベルギー 同上終了
45: アイルランド 監視なしの踏切
46: スキーの痕(シュプール)あり
47: ・・Km先から要タイヤチェーンまたはスノータイヤ
48: イタリア 49: スイス 山岳郵便道路(郵便バスが走行している)
49: 同上終了
51: アイスランド、ノルウェー、スウェーデン 待避所
52: オーストリア、スイス 53: ハンガリー 袋小路
59: トルコ 救護所
61: ユースホステル
67: ベルギー 左折車両は右に寄れ
ドイツ以外のヨーロッパ諸国の交通規則抜粋 ドイツの規則を読んでからお進みください。

 

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