JAFの機関紙より


私はJAFに加入していない。 交通行政に最も影響を及ぼせるはずの団体であるが、 批判的立場が皆無である。 機関紙はマンションのごみ捨て場でときどき拾って読むだけである。 その中から気付いた点を記しておく。 たまに見つけると、パラパラとめくって気付いたことを記すのみであることはご了承いただきたい。

2002年10月号
42ページ

記事は以下のとおり

『赤信号を1秒延ばして 事故を2割削滅
信号交差点には「全赤時間」というものがある。これは、双方向の信号がすべて赤になる時間を指す。この時間を設けないと、赤で.も止まれずに進入してきた車と青で発進した車が衝突してしまう。
愛知県警は、事故が多い103の交差点で「一方の赤信号を1秒長くする」実験を行った。づまり、全赤時間を1秒長くする試みだ。
103の交差点では、実施前6か月で358件の事故が発生していたが、実施後6か月で発生した事故は290件。19%の減少だ。
とくに出会い頭事故と右折直進事故は約25%減少した。 しかし、すべての交差点で事故が減ったわけではない。3割の交差点では逆に増えている。その原因はわからないが、明らかに交通事故の総量を減らす効果はあり、費用もほとんどかからない。そこで、県警ではこの方法が有効な場一所を慎重に選び、導入する交差点を増やしていく方針だ。』

この記事を読んで、あ然とした。 愛知県警の安全に対する基本的な間違い、そしてそれを美化するかのような記事を掲載するJAFの無感覚で警察に追従するだけの批判精神の欠如。

赤で.も止まれずに進入してきた車・・』は本来は無いはずである。 黄色信号で加速するのがあたりまえの現状を正すのが正攻法のはずである。
現状は米国やヨーロッパでは考えられないほどの乱れである。

記憶によれば 「全赤時間」 は1970年後半から出てきた。 それ以前は赤信号に切り替ると同時に交差道路の信号は青になったのだ。 信号を守らない車があるので危険だということで、全赤信号を導入し、その結果、

黄色信号はまだ安心 赤になってもまだ行ける

という状況を作り出してしまったのだ。
本来は信号を守らせる施策が必要なはずなのに、本質を追求せずに安易で情緒的な思考に基づいた施策の結果が今日の状況なのである。

全赤時間を1秒間長くすることが多くの交差点で実施されれば、その結末は明瞭である。 すなわち、現在よりもさらに 赤信号になっても「まだ行ける」 時間帯が増えるだけなのだ。

黄色信号で停止しやすいように黄色の時間を延ばす(短すぎる場合が多いと感じる)、そして全赤時間は減らす(いずれ、無くす)方向にする、そして赤信号での交差点進入の罰則を強化する、  べきであろう。

信号無視は 即他人を危険に陥れる恐れのある重大な違反のはずである(事実ドイツの罰則は信号無視の方が厳しい)。 速度違反取締りにかたよっているのはおかしい。 速度違反を取締るレーダーを設置するよりも、信号無視を監視するカメラを設置するべきであると感じる。

JAFもJAFとしての考察をもとに、公安委員会や警察に対して鋭い批判を公開するような組織になって初めて、交通安全に寄与できると考えるが、いかがなものだろう。

15.Feb.2003

連載 危険予知 というページがある。 私にとってこのページは価値があると思う。

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