何のため? 違反しても気にならなくなるため

 

いわゆるゼブラゾーン自動車学校ではここは「踏んではいけない」と教わった。

 前方の交差点で右折する車はみなここを踏んでゆく。 まじめに直進車線にとどまってゼブラゾーンが終わってから右折車線に移行しようと思えば直進車両の邪魔になる、右折の車線はすでに車列ができていて入れない。

規制する理由が理解できない、守ると人に迷惑、それゆえ守る人が皆無、そして遵法意欲を失わせるような規制は、 結果的に規則に鈍感な国民を作ることに寄与しているだけである。

ここを通過する運転者の中で違反をしているという意識がある人はどれほどいるのであろうか?

ここも同様
有名な渋滞交差点の手前である。 直進・左折車線は当然ふさがっている、右折しようとする車は当然中央よりの右折車線を目指す。 そこにゼブラゾーンがある、意地悪以外のなにものでもない。 このゼブラゾーンが存在する理由はどこにあるのであろうか?

私が鈍くてその理由が判らないのか? 多分そうではないと思う。 いずれにせよ、遵法精神を薄れさせるのに効果があることは確かであろう。

これはすごい、
 夜の国道、上記と同様右折車線の手前にゼブラゾーンがある。 そこへ堂々と大型トラックを駐車しているのだ、決して右折車線に入ろうとしているのではない。 トラックの後部左側の赤い光は接近する車の前照灯の反射。駐車灯を点灯しているのではない。

 「ゼブラゾーンがあるからこういう輩が出てくるのだ」などと筋違いなことは決して言わない。 別の問題である。
ここまで安全に対する原則を無視して(少なくとも違反であることを知らないわけがない)安心していられる精神構造、そして取締りにあうことが無いという胸算用があるのであろう。

悪貨が良貨を駆逐してきたひとつの見返りであろう。

そして職業運転手がこのような行為に出るからには、経験的に検挙されることはまずないと感じているからであろう。

不適切なゼブラゾーンについて読売新聞の記事を見つけました、 考察するページを新設しました。16.Mai.2004

横浜新道から第三京浜国道への連絡道路である。 速度制限はご覧のとおり50Km/hである。 ここを50Km/hで実際に走行している車に遭遇することはまずない。 実勢速度は低く見積もって 70Km/h である。 駐停車は禁止、歩行者自転車はいない、対向車とは確実に分離されている、片側2車線、事実上高速自動車道と変わるところはない。

 おそらく何らかの法律または基準があって、このような現実を無視した規制をしているのであろう。 しかし、このような規制は、何度も言うが、法を遵守する意識を低下させることに寄与するだけである。


2001年春、長い東北出張から戻って気付いた。第三京浜国道においては前記の点は改良されていた。 ただし、他の自動車道においてはまだ従来通り(私が知る限り)が多いようである。

 この項、何人かの方に掲示板上と直接Mailにて表記の過誤を指摘して頂きました。 修正いたしました。  2005年4月16日

ついでに、本ページの主題とはそれるが、記しておく。

前記の道路が第三京浜国道に合流するところである。 このような光景もしばしば目にする。

ここまでは速度制限が50Km/hという標識。 ここから先は自動車専用道路である。 実際にはこの後80Km/hの速度規制標識で最高速度が規制されている。 運転者がそれを知るのは1Km以上進んでからである。

 同じ緑の案内標識がある道路にも、自動車専用道路と高速自動車国道の区別があり後者は法定速度100Km/h 前者は法定速度は60km/hのところ、多くは70ないし80Km./hの指定になっているようである。
煩雑な法律は遵守を困難にし、その結果遵守する意識をも低下させる。
 ヨーロッパと比較しても何ら遜色がないどころか過保護なまでに設備が整っている日本の道路、規制を緩和して、その反面交通参加者(歩行者も例外ではない)の判断責任を重くすることが事故を減らすためには必要であるように感じている。

 あまりにも考察が足りない。 このような ばかげた事があってはいけないのだが、高速道路の進入道路のほとんどがこの有様。 ドイツであればADAC(JAF相当)が会報に写真入で批判するところであろう。 JAFには行政に対する批判意欲は全くないように感じる。

 

 画像・文章はより適切なものが採集できれば入れ替えます。

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